培養液 Q&A
Algae culture medium Q&A
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よくあるご質問
- Q1. 使用場面に合った培養液を教えてください
-
- キートセロス、パブロバ、イソクリシス、付着珪藻等、微小藻類の場合
-
KW21をお勧めします。KW21は、キートセロスやパブロバ等の微小藻類用に開発された培養液です。
従来のPES培養液やGuillard F培養液を凌ぐ増殖性能を持っています。
- 海苔糸状体(種貝)培養の場合
-
ノリシードをお勧めします。
種貝培養液ノリシードは、豊富な微量金属、ビタミン等の栄養分配合に対して、窒素、リンの量を抑えてあります。
そのため、培養時の光量を厳しく管理しなくても育てやすい培養液となっています。
- アオサ、ワカメ等、大型藻類の場合
-
藻の種類によって、「KW21」または「ノリシード」をお薦めしています。
「KW21」、「ノリシード」は、タイプの異なる培養液です。
「KW21」は、微小藻類等の高密度培養に対応できるよう、
窒素・リン・微量金属・ビタミン類等が豊富に含まれております。
一方、「ノリシード」は微量金属やビタミンの量に対して窒素・リンの量が抑えられており、
高濃度の栄養塩の存在下では生長が抑制されるタイプの藻類の培養に向いています。
主に海苔糸状体の培養に使用していただけます。
培養される藻類の特徴に合わせて、選択してください。
A1.
- Q1. KW21を原液保存しておく時、どのくらいの期間持ちますか?
-
A1.
冷暗所に保存していただければ、1年間は問題ありませんが、
開封後は蓋をきちんと締めて管理し、
なるべく早く使い切るようにしてください。(関連:Q6)
KW21は、防腐剤、抗菌剤を添加していませんが、pHや比重の調整、フィルター濾過、
容器の殺菌等により、雑菌が繁殖し難いようにしてあります。 - Q2. KW21は、海水に入れてから、どのくらいの期間持ちますか?
-
A2.
海水が無菌であれば沈殿などを生じることなく長期間の保存が出来ますが、
ビタミン等栄養塩が豊富に含まれていますので、
海水中に雑菌が多く存在して雑菌の繁殖を促すことになります。
従って、藻類を入れる直前に、海水にKW21を添加することをお薦めします。 - Q3. KW21は、オートクレーブ(高圧滅菌器)に架けられますか?
-
A3.
オートクレーブに架けると、アミノ酸などが含まれているために沈殿を生じます。
また、含まれているビタミン類を壊すことになります。
完全滅菌が必要な場合は、フィルターを使用したろ過滅菌を行ってください。 - Q4. KW21を海水に入れると、pHはどのくらい変化しますか?
-
A4.
KW21の原液は、酸性でおよそpH4です。
但し、海水に添加する時は1000倍以上に希釈されますから、海水のpHは、0.1程度下がるだけで、
及ぼす影響は小さくなっています。
また、珪藻培養時には、珪酸ソーダや水ガラスを入れることで海水のpHは、
大きくアルカリ側に傾きます。 -
Q5. KW21の中に白い(または黒い)もやもやしたものが浮いている。
KW21を注いだら、ゼリー状(どろどろした)ものが出てきた。 -
A5.
変質していると思われますので、まず、使用しないでください。
未開封の場合は、購入日、保管状況、ロット番号などを御連絡下さい。
新品と交換させていただきます。
開封後長期間保管されたものについては、開封後の異物混入の可能性があります。 - Q6. KW21の色が薄いが、変質したのか?
-
A6.
KW21は製品の本来の飴色を発色するのに、時間がかかる場合があります。
また、直射日光に当たると稀に色が褪める場合があります。
この現象は、培養液に含まれる微量金属類の溶存状態の変化によって生じます。
未開封製品の場合、KW21の性能に変化はありません。ですから、直射日光による変色では、
容器を暗所に移しますと、次第に元の色に戻ります。
一方、開封後に冷暗所保存していても変色した場合、Q6で示したように異物混入による
変質が考えられますので、使用しないでください。 - Q7. 珪藻以外の藻類の培養には、珪酸ナトリウムは必要ないのですか?
-
A7.
珪藻類(キートセロス、付着珪藻等)、黄金色藻類、珪酸質鞭毛藻類は、海水中の珪酸塩を
取り込み、シリカの殻を形成します。そのため、珪酸塩が細胞壁形成時に欠かせず、
培養時にはKW21とは別に珪酸ナトリウムか水ガラスの添加が必要です。
しかし、その他の藻類については、珪素の要求性が認められていないため、
KW21のみで培養することができます。
KW21についてのQ&A
- Q1. KW21との違いは?
-
A1.
KW21は、微細藻類の高密度培養が出来るように、高窒素、高リンの栄養配合となっています。
一方、ノリシードは、豊富な微量金属、ビタミン等の栄養分配合に対して、
窒素、リンの量を抑えてあります。
ノリシード原液の窒素とリンの量は、KW21原液の約4分の1です。 - Q2. たから培養液との違いは?
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A2.
たから培養液は、窒素、リンを豊富に含む海苔の種貝用培養液です。
枝の茂りすぎを抑えるため、厳密な光量調節を行う培養に向いていました。
一方、ノリシードは、豊富な微量金属、ビタミン等の栄養分配合に対して、
窒素、リンの量を抑えてあります。
海苔の種貝培養現場に於いて、今までたから培養液をお使いの場合でも、
培養方法を特に変更する必要はありません。 - Q3. 培養液の中に白いもやもやしたものが浮いている・・・
-
A3.
変質していると思われますので、使用しないでください。
未開封の場合は、購入日、保管状況、ロット番号などを御連絡下さい。 新品と交換させていただきます。
開封後長期間保管されたものについては、開封後の異物混入の可能性があります。
当社の培養液には、抗菌剤や防腐剤が含まれていませんので、
一度カビの胞子などが混入しますと長期保存中のカビの増殖を押さえることは困難です。